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 エンタテインメントビジネスにおける人工知能(AI)の活用は既に始まっていると思います。但し、主に非クリエイティブな分野においてですが。例えばAmazonやSpotifyのリコメンド機能が一番分かりやすいかもしれません。「あなたはきっとコレを好きに違いない」攻撃は実に的確、完全にこちらの趣味趣向を把握した憎い奴です。

 クリエイティブな領域でAIが最初に活躍するのはコストカットの側面だと考えられます。いきなりクリエイティブのコアな部分を任せるわけにはいきません。クリエイティブから比較的遠いところからスタートします。

 例えば、ライブ映像の撮影、編集のシーンで考えてみましょう。撮影の場合、全てAIに任せるのではなく、比較的容易なカメラをAIで無人化することは可能でしょう。置きっぱなしでは対応出来ないけれど、基本的な動きで撮影しているカメラをAIに任せることで人件費カットできます。編集ならば最初の基本的な編集はAIに任せることも出来るでしょう。今までの映像作品を学習させれば、それなりのものは完成するはずです。

 つまり比較的ルーティンワークに近しいところはAIに任せてコストカットする。その先のアーティスティックでクリエイティブな部分は人間が手掛ける。それがエンタメテックとしての正しい使用方法だと思います。

 ルーティン、基礎が分かっていない人に、その先のクリエイティブが出来るわけないじゃないか、という意見も当然出てくると思います。それも当然一理あることは否めません。しかし、テックとはそういうものなのです。極端なことを言えば、絵を描きたいならば自分の書きたい色の絵の具を作るところから始めなさい、と言っているのと同義ですから。絵を描くことに専念したい、自分の個性を強く打ち出していきたい。クリエイティブの心は同じはず。

 AIが主体的にエンタテインメントをクリエイティブする時代も来るでしょう。その時、人はどう関わっているのか、怖くもあり、楽しみでもあります。

 

 


吉見 鉄也

ソニー・ミュージックエンタテインメント、田辺エージェンシー、コナミ、ドワンゴ、インデックスに社員として勤務。その後、フリーランスとして、ポニーキャニオン、Volcano(ギャル系モデル事務所)、夕刊フジ(コラム連載)、原宿東郷記念館(結婚式場)、ゲオホールディングス、ヨシハラ(クリーニング)といった多種多様な業界でのビジネスに携わる。 現在は株式会社イーフロを設立し、エニー(J:COMグループ)、ドキドキファクトリー(ライブ配信、ソーシャルゲーム)、ギリア(人工知能)での業務を中心に活動中。 趣味は読書(小説を年間120冊以上)、ランニング(年間2,000キロ目標)、俳句(下手ですが約20年間継続中)。

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